抗がん剤の副作用についてお話しします 「脱毛」その②

ウイッグ 副作用の話
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脱毛が本格的に始まって、大変なのがブラッシング

抗がん剤の副作用である脱毛が始まると、ブラッシングをしてもしなくても、洗面台に立てば髪の毛がハラハラと落ちていきます。

洗面台だけでなく、もちろん床にも。

最初の頃は、ブラッシングの時は洗面台にティッシュを4、5枚広げておいてからはじめて、終ったらごみ箱へポイっとしていたのですが、日を追うごとにそれでは追いつかなくなってきます。

散らばって髪の毛って、なかなか掴みにくい。

床に落ちた髪の毛は、おそうじ用の粘着テープコロコロを使って取っていたのですが、髪の毛が長いとはがしていくのが面倒なので、徐々に粘着テープを3回転分くらいまっすぐ伸ばして、粘着面を上にして、床に設置。

洗面台にも適度な長さに切ってやはり粘着面を上にしてブラッシングするようにしました。

そうそう、ブラシも抜けた髪の毛がたくさんついてしまうので、100均で売っている櫛タイプに変更。抜け落ちる髪との挌闘が最初のイベントかもしれない。

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シャワーとドライヤーの時に気を付けたこと

何といっても憂鬱なのが、お風呂&シャワー。

そう、洗髪です。

浴室の排水口に髪の毛キャッチャーを設置して、ビニール袋を準備。

とにかく先にシャワー、コンディショナーを終わらせます。

すすぎも抜けていく髪を気にしすぎるときりがないので、適当なところで終わらせて、まずヘアドライタオルで頭を包んでしまいます。

次に浴室床をシャワーで流して、抜けた髪を排水口に集めて、ビニール袋に回収します。

頭さえタオルで包んでしまえば、浴槽につかっても、髪の毛が散乱したり体にまとわりつく悲劇にあわずに済みます。

ドライヤーをあてる時は、タオルドライのまま、ある程度乾くまでドライヤーで乾かして、乾いたらタオルを外します。

仕上げはクシでそ~っとすきつつ、ドライヤーの送風は弱で後ろから風を当てて、粘着テープを設置した洗面台に髪が落ちるように気を付けました。

脱毛のピークは始まってから約2週間でした

抗がん剤投与から約1か月、脱毛が始まって約2週間くらいすると、ピークも過ぎ、脱毛もだいぶ減ってくる。というか、毛量がほぼほぼ少なくなっています。

どんな風に抜けていくのかを確認したかったので、無理に引っ張って抜くことはしないようにしていました。

抜けていく順序は側頭部、頭頂部、前頭部、といった印象で、後頭部、うなじ近辺は意外にしぶとく残っていたりしました。

落ち武者みたいだなぁ、と鏡を見るたび思う日々。

抗がん剤治療が終わるまで、抜けずに耐えた長い髪の毛が数本。

人にもよるらしいのですがきれいに脱毛する人と、まだらに脱毛する人など、脱毛の状態も人それぞれ異なると主治医の話。

私の場合はまだらタイプだったのかもしれません。

頭部は脱毛しつつも、産毛が生えて来ていましたのでお坊さんのようにつるつるになることはありませんでしたし、眉毛、まつ毛も幸いなことに抜けませんでした。

一人暮らしの気軽な点として、家の中では人目を気にしなくて良いので、自宅にいる時は、ネットも帽子もかぶらないで過ごしました。

夏と秋は汗もかくので、通気性を考えてのことでしたが、秋と冬は事前に購入していたオーガニックコットンタイプの医療用帽子が大活躍しました。