意識をしないと気がつかず 意識をすると見える景色がある
そんな言葉を実感したのが病名を告げられてから。
特に、血液の病気ということもあり、細胞に関して調べている時に出会ったのが『はたらく細胞』というコミック。
血液に関しては、病気と闘うのが白血球で、傷口を塞いでくれるのが血小板という程度の知識しかなく、赤血球はどんな役割をしているのかは知らなかったので、「細胞」に関しての説明を、擬人化スタイルで描かれたマンガがあると知り、どんなものかと調べてみました。
『はたらく細胞』は大人気マンガだった
最近はマンガの世界から、すっかり遠ざかっていていたので、タイトルさえ知らなかったのですが、講談社の「月刊少年シリウス」という雑誌で2015年から連載されている清水茜さんの作品。2018年にはアニメ化されていて、シリーズ累計発行部数450万冊を突破した人気漫画とのこと。
月刊シリウスの公式サイトに行ってみると「試し読み」があるので、まずは一読。
赤血球の地図オンチのちよっとドジな女の子が主人公で、白血球の男の子がヒーロー的な立ち位置。その他、血小板のちびっ子たちや、天使のように優しくもあり、えげつないほど超強いマクロファージお姉さまなどなど、体内の細胞たちの役割や働き(戦い)をわかりやすく教えてくれています。
こんな面白くてためになるマンガがあったことに感動。アニメシリーズを一気見しました。アニメ化されているものを見ることが出来たのもとっても幸せ。
『はたらく細胞』という言葉は、どこかで何度も目にしていたはずなのですが、悪性リンパ腫と告知される前は、ほぼ気にも留めていなかったのです。
それが、病気→調べる→マンガの存在を知る→マンガを読んで関心が高まる→アニメ化されていることを知る→見たい→ビデオで視聴できることを知る
という順でアニメ視聴までたどり着いたのです。
興味さえあれば、すぐに本当なら、『はたらく細胞』の存在を知った時点で、すぐにアニメへとたどり着けたはずなのです。
しかし、目にしていたにも関わらず、意識していなかった。
それが、すぐに気がつかなかったという事実。
同じ風景を見ていても、そこに最初からあるにも関わらず、人は自分が関心のあるものにしか意識を向けないのだと、あらためて実感しました。
けっこう軽いショックを受けました。
魔法の言葉は「頑張れ白血球!」
月に3回の通院中、2回は採血があるので、血液検査表が身近な存在になります。
白血球はWBCという記号で、最初はワールドカップベースボールの略称みたいだ、と思っていました。
子供のころから怪我をすると「頑張れ、私の白血球」と心の中で呼びかけていたので、マンガの白血球さんがなかなかの男前だったのも良かったかも。
インフルエンザの予防接種を受けようか、受けまいか迷って先生に聞いた時に「B細胞をガンガンぶったたいている時だからなぁ」とつぶやいた言葉に、バズーカ砲を担いだB細胞君が木づちで殴られているところが頭に浮かんて思わず笑いそうになってしまうなど、別の意味で困った面はありました。
とにかくこの病気は、白血球たちに頑張ってもらわなくてはいけない病気。
宿主として健康体を目指します。